マンション管理会社のフロントへ転職を検討されている方はこのような疑問を持っているのではないでしょうか。
僕自身は2005年にIT業界からマンション管理会社に転職をしたのですが、
その時にはブログなどでこういった情報がなかったので、疑問をもったまま転職活動をしていた経験があります。
現在、大手マンション管理会社でフロントとして現役で働いている僕が転職に有利な資格やスキルを簡単にご紹介しますね。
僕の経験上、マンション管理会社は20代での転職は採用される可能性が高いですが、
30代~40代の転職は決して簡単ではないというのが率直な感想です。
特に30代~40代で転職を検討されている方は参考になると思います。
マンション管理会社フロントへの転職に有利な資格やスキルをご紹介

マンション管理会社といっても人事や総務、経理などの複数の部署がありますが、今回はフロントに転職する場合に有利な資格やスキルをご紹介します。
フロントは顧客である管理組合運営のサポートをメインの業務としておりますが資格がなければ行うことができない業務があります。
【資格】と【スキル】の優先順位の高い順番にご紹介していきますね。
【資格①】管理業務主任者

マンション管理会社でフロントという仕事をする上で必ず必要になる資格は「管理業務主任者」という国家資格です。
なぜなら「管理業務主任者」の資格を持っていなければフロントとして実施できない業務があります。
マンション管理会社のフロントをするうえでは必要な資格となるため、「管理業務主任者」の資格を持っている人材は転職にとても有利となると思いますよ。
仮に「管理業務主任者」の資格を持っていなかった場合は、入社後に必ず「管理業務主任者」の資格をとることになります。
あくまでも「管理業務主任者」の資格を持っていると有利というだけで、
20代で転職してくる人は資格を持たないで入社される人も結構多いですね。
僕自身も20代で資格を持たずに入社し、入社後に管理業務主任者の資格を取りました。
しかしながら、30代~40代で転職してくる人は「管理業務主任者」を持っている割合が非常に高いです。
本気で管理会社への転職を考えているのであれば、事前に「管理業務主任者」の資格を取得すれば、転職が成功する可能性が高くなることは間違いないですね。
【資格②】マンション管理士

この資格はマンション管理会社でフロント業務をする上で必要な資格ではないので、この資格の有無でフロント業務の制限はありません。
「マンション管理士」の資格は、マンション管理会社のフロントとしてではなく、
マンション管理士として管理組合運営のコンサルタント的な仕事をする際に必要な国家資格です。
マンション管理会社のフロントをするうえでマストな資格ではありませんが、
「在籍しているフロントの中でマンション管理士の資格を〇名持っている」
というアピールを顧客である管理組合にしているマンション管理会社が多いです。
既に資格を持っている人材は有利だと思いますね。
なお、大手マンション管理会社では、マンション管理士の資格手当がある会社もありますよ。
管理業務主任者とほぼ出題範囲は同じなため、ダブル受験する方が多い資格です。
ちなみにマンション管理士の方が難易度は高めです
【資格③】マンション維持修繕技術者

この資格はマンション管理会社でフロント業務をする上で必要な資格ではないので、この資格の有無でフロント業務の制限はありません。
「マンション維持修繕技術者」の資格は一般社団法人マンション管理業協会の認定資格です。
一般社団法人マンション管理業協会を知らない方も多いと思いますが、殆どのマンション管理会社が加盟している協会です。
マンション管理会社としては加盟している協会が作った資格であるため、
資格取得を推奨しているので、持って入る方が有利だと思います。
実態としては現役のフロントでも有資格者は少ないです。
大手管理会社では資格取得の際に一時金を支給する会社もありますよ。
【資格④】日商簿記(2級・3級)

この資格はフロント業務をする上で必要な資格ではないので、この資格の有無でフロント業務の制限はありません。
管理組合に対して会計状況の説明をするのはフロントの業務なため一定の会計知識が必要となります。
日商簿記の資格を有するまでの会計の知識はなくても対応は可能ですが、日商簿記の資格は持っている方が会社からの印象が良いというレベルですね。
マンション管理会社は管理組合のお金を管理する仕事なので日商簿記の資格を持っていることは無駄にはならないですよ。
大手管理会社はフロントから会計部門や経理部門などへの配置転換の可能性がありますので
持っていて損をする資格ではないですね。
【スキル①】フロント経験者

マンション管理会社のフロントは離職率が高いため中途採用を募集しているマンション管理会社が非常に多いです。
新卒を採用している会社は大手管理会社ぐらいで基本的に「経験者=即戦力」
という判断をするマンション管理会社が多いので経験者は転職に最も有利だと思います。
また、経験者の方の大半は「管理業務主任者」の資格をもっているため、
必然的に有利になっている状況ですね。
離職理由にもよりますが大手マンション管理会社でのフロント経験があれば独立系や地場のマンション管理会社への転職には非常に有利になります。
実際に僕の同僚でも転勤の辞令がでたため、独立系や地場のマンション管理会社に転職した方がいますが、
すぐに内定をもらっていましたよ。
給料は勿論下がった模様です・・・
【スキル②】不動産業界の経験者

賃貸・売買などの不動産業界での経験者も管理会社への転職は有利になると思います。
実態として前職がマンション販売をしていた方や賃貸管理をしていたという方は多いですね。
前職で使っていた「宅地建物取引士」という資格はフロントをする上では不要ですが「管理業務主任者」と一部試験内容が重複する所もありますので資格取得には苦労しないと思います。
不動産業界からの転職の方はノルマが無いという理由でフロントに転職されている方が多いイメージです。
最後に
今回はマンション管理会社のフロントへの転職を検討されている方に向けて
有利な資格やスキルをご紹介しました。
色々ご紹介しましたが、どんな経験やスキルよりも20代という若さは強いなと思う今日この頃です。
僕自身も20代で転職したため、今回ご紹介した資格もスキルもありませんでしたが、
実際に30代~40代で転職してきた人を近くで見てきたうえでの情報のため、
是非とも参考にして頂ければと思います。